地震保険を正しく理解しよう

東日本大震災から12年経った今年は、関東大震災からちょうど100年という節目の年になります。TVの特集などでは30年以内に80%以上の確率で関東地方に大地震がくるなどと専門家の方が語っているのを見ます。

地震大国である日本に住んでいる以上、地震に対する恐れというものはどうしてもついて回るものだと思います。

地震への備えをしている方も多くいると思います。例えば、非常食や水を用意や家具が倒れないように固定したり、防災グッズを買ったりなど、地域によっては自治会単位で災害への備えを行っているところもあると思います。

資金面の準備として『地震保険』があります。

地震保険は火災保険にセットすることによって加入できる保険であり、単独では入れません。

この【火災保険にセットする】ということによって、火災保険の補償内容と勘違いをし易い保険です。

本日は、地震保険を検討するにあたって抑えておきたい3つのポイントを紹介します。

目次

①地震保険の目的

地震保険は、地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的とする制度です。

ここが火災保険との違いが分かりにくいポイントです。

火災保険は『損害を補償する』ことを目的としています。同じ家が壊れたという結果でも、この目的の違いにより支払われる金額も全く違います。

火災保険では、『損害額-自己負担額=損害保険金』となります。よって自己負担額にはよりますが、負った損害とほぼ同額支払われる制度となります。※実損払の商品の場合

一方で地震保険は、負った損害の程度(「全損」「大半損」「小半損」「一部損」)に応じて、地震保険金額の100%・60%・30%・5%を定額で支払います。

例えば、1000万円の地震保険に加入している方だと、損害の程度によって1000万円・600万円・300万円・50万円のいずれかを定額支払いとなります。よって『損害額≠支払い保険金』となります。

それでは、地震保険で家を元通りに直せないじゃん!!となると思いますが、その通りです。ここで地震保険の目的が大切になります。

〝地震等による被災者の生活の安定に寄与すること〟

が目的の保険ですので、支払った保険金は生活の立て直しに使っていただくものとなります。もちろん住宅の再建に必要な費用に充てることもあるでしょうし、当面の生活費用に充てることもあると思います。使用目的が決められていない保険ですので、被災者が自由に使える資金となります。

地震保険を検討する際にはこのことをまず理解することが大切です。

②地震保険の対象

火災保険と同様に『建物』『家財』を保険の対象にすることができます。しかしこの『建物』の補償範囲に大きな違いがあります。

住宅用の火災保険では一般的に、門・塀・垣なども保険の対象に含まれており、それだけの損傷でも保険の対象になります。

地震保険は、建物に損害がなく、門・塀・垣のみに損害があった場合は、保険金の支払い対象外

あくまで建物本体に損傷があるかどうかでの判断となります。

よくある質問として、擁壁の損傷はどうなんだと聞かれることがあります。斜面に自宅がある方などは擁壁の上に建物が建っているなんてことはよくあると思います。

答えとしては、擁壁のみの損傷は対象外です。ただ、擁壁への損傷によって建物が傾いたということであれば対象となります。

このように地震保険と火災保険では対象となる範囲も変わってきますので、このあたりもしっかりと理解しましょう。

③地震による火災

結果として火事になったとしても、

原因が地震の場合は火災保険では対象外となり、地震保険でのお支払いとなります。

地震による建物の火災や損害については、その発生確率や損害額の予測が困難なことから、損害保険の基本原則である「大数の法則」が働きにくく、またその被害が広範囲にわたり損害額が莫大になるおそれがあるからことから火災保険では免責となっています。

地震による家屋の倒壊や家具の転倒により、ガス管や電気配線が破損したり、ストーブなどの暖房器具に可燃物が接触することにより火災が発生します。また、地震による停電が復旧した際、スイッチが切れていない電化製品が通電状態となり、火災となる通電火災も多く発生しています。

平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、地震により293件の火災が発生しました。その被害は焼損面積が80万平方メートルを超え、死者6,434人のうち焼死が死因の12.8%を占めるなど、多くの方が火災により亡くなっています。また、平成23年に発生した東日本大震災では、地震の揺れや津波により、330件もの火災が発生しています。

地震による火災は地震保険での補償ということをしっかりとご認識ください。

まとめ

火災保険と地震保険は同じ建物や家財道具を保険の対象としていますが、目的や範囲、保険金額など大きな違いがあります。

しっかりと理解した上で加入しないといざ保険金支払いの際に、

思っていたより支払いが少ない!

全然家の修理に金額が足りない!

これが対象外なんて知らなかった!

となってしまいます。

この世の中に全てをなんでもカバーしてくれる保険や金融商品はありません。

なにが補償の対象でなにが対象外なのか、なにがメリットでなにがデメリットなのか。こういったことを真摯に答えてくれる信頼をおける担当者としっかりと相談しましょう!

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